寒冷紗を張るためにワイヤーを固定する必要があり、今回「ワイヤークリップ」を使用しました。
最初は「ただワイヤーを挟むだけの金具でしょ?」と思っていましたが、調べてみるとかなり重要な部材でした。
ワイヤークリップとは
ワイヤークリップとは、ワイヤーロープの端を輪っかにして固定するための金具です。
U字ボルトとプレートでワイヤーを挟み込んで固定します。
寒冷紗の場合は、
- ワイヤーの端を固定する
- ターンバックルにつなぐ
- 支柱に固定する
といった場面で使用します。
見た目は小さいですが、ワイヤーを固定する重要な部品になります。
ユニクロメッキとは?
今回購入したワイヤークリップは「ユニクロメッキ」というものです。
ユニクロメッキとは、鉄に亜鉛メッキをしたもので、
簡単に言うと
「少し錆びにくくした鉄」
です。
メッキの種類には次のようなものがあります。
| 種類 | 錆びにくさ | 価格 |
|---|---|---|
| ユニクロメッキ | 普通 | 安い |
| 溶融亜鉛メッキ | 強い | 普通 |
| ステンレス | とても強い | 高い |
農業資材では、コストの関係でユニクロメッキがよく使われています。
屋外で使って大丈夫?
結論から言うと、
寒冷紗用途ならユニクロメッキで十分使えます。
ただし屋外なので、数年すると錆は出てきます。
目安としては
| 環境 | 錆び始め |
|---|---|
| 屋外 | 3〜5年 |
| 雨がよく当たる | 2〜3年 |
| 海の近く | 1〜2年 |
私の畑は海が近いので、錆は少し早いかもしれません。
そのため「錆びたら交換する」という考えでユニクロメッキを選びました。
ステンレスにすると錆びませんが、価格がかなり高くなります。
ワイヤークリップで一番大事なこと
実は、ワイヤークリップは付け方で強度が大きく変わります。
重要なポイントはこれです。
① クリップは3個使う
3mmワイヤーの場合、基本は1か所につき3個使います。
ワイヤークリップの取り付け方法は、JIS規格(JIS B 2809)やワイヤーロープメーカーの施工基準で定められています。
正しく取り付けた場合、ワイヤークリップ止めの保持力はワイヤーロープ破断荷重の約80%とされています。
また、クリップの間隔はワイヤー径の約6倍(3mmであれば18mmだが、実際の現場では工具が入るため40~50mmくらいで施工されることが多い)、クリップの個数は小径ワイヤーの場合でも2個以上、一般的には3個使用することが推奨されています。
さらに、Uボルト側はワイヤーの端側、サドル側は荷重がかかる本線側に取り付ける必要があります。
ワイヤーに張力をかけるとロープ径が細くなり緩むため、施工後に増し締めを行うことも重要とされています。
クリップの個数の根拠
労働安全資料では:
ワイヤーロープのアイ止めには、少なくとも3個のクリップを使用
また別資料では
小径ロープ(~10mm)は2個以上
つまりまとめると:
| ロープ径 | 個数 |
|---|---|
| ~6mm | 2個以上 |
| 安全側 | 3個 |
→ だから「2~3個」と言われる
② 向きが重要
覚え方があります。
「馬は働く方に乗せる」
クリップの平らな金具(サドル側)を、引っ張られる側(本線側)に付けます。
Uボルト側はワイヤーの端側につけます。
これを逆に付けると、ワイヤーが滑って抜ける原因になります。
③ 増し締めをする
ワイヤーは張ると少し伸びるので、
- 施工時に締める
- 次の日にもう一度締める
これをやるとかなり緩みにくくなります。
まとめ
寒冷紗用のワイヤー固定では、
- ワイヤークリップは重要部品
- ユニクロメッキで十分使える
- ただし数年後は錆びる
- 1か所3個使用
- 向きに注意
- 増し締め必須
小さい部品ですが、ここをしっかり施工するかどうかで、ワイヤーの張り具合や耐久性が大きく変わります。
寒冷紗DIYの中でも、かなり重要なポイントでした。
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