寒冷紗を畑に張る方法|単管パイプとワイヤーで作る遮光棚DIY 第2回:シキミ600本を枯らした去年の失敗談

まず、この話をする前に――
悲劇が起こる前のシキミ畑の様子 を見てください。

2025年2〜3月ごろに植えた、4〜5年生のシキミ苗です。

いちこ

3月~4月は寒さによる影響で葉っぱが黄色くなったのかな。

暖かくなるにつれて葉色も戻り、

いちこ

暖かくなってきて、葉っぱも元通りだ!シキミも元気になってきたね!

そう思っていました。

この頃は本当に調子が良くて、

「案外、シキミ栽培って簡単なのでは?」

なんて、少し甘く見ていたのを覚えています。

目次

【1回目の失敗】寒冷紗を直接植物にかけた。

異変が起きたのは7月。

シキミの葉の色が、少しずつおかしくなってきました。

最初は、

「ちょっと葉焼けしているのかな?」

その程度に考えていました。

そこで急いでホームセンターへ行き、
遮光率40%の白い寒冷紗 を購入。

「とりあえず翌日に支柱を立てるまでの間、これをかけておけば大丈夫だろう」

そう思い、夜のうちに苗木へ直接かぶせました。

いちこ

黒い資材は熱を吸収するから、
白い寒冷紗なら温度は抑えられるはず。
そんな理屈で判断していました。

しかし、これが完全に失敗でした。

翌日、寒冷紗を外してみると……

シキミたちは明らかにしなびていました。

前日の時点でも多少傷みはありましたが、

「一晩かけておけば少しは楽になるかもしれない」

という期待は、完全に外れました。

おそらく原因は、

寒冷紗を直接かけたことで風が通らず、内部に熱がこもったこと。

つまり、

日差しを防ぐつもりが、逆に蒸し風呂状態を作ってしまった

ということです。

この失敗で学んだこと

寒冷紗は“ただ掛ければいい”わけではない。
植物との間にしっかり空間を確保することが重要。

これはかなり大きな学びでした。

【2回目の失敗】血迷って防草シートに雑草を撒く

黒いシートの上に整然と植えられた苗木が並ぶ農場の風景
防草シートを張っていたので、照り返しが強い状態。
これが原因の一つと考え、焦った私は、抜いた雑草を撒いた。

畑には防草シートを張っていたため、
地面からの照り返しもかなり強い状態でした。

そこで私は、

「照り返しも原因の一つでは?」

と考えました。

そして焦った私は――

抜いた雑草を、防草シートの上にばら撒きました。


今思えばかなり場当たり的ですが、
そのときは少しでも木を守りたくて必死でした。

もちろん、こんな対策で根本解決するはずもなく……


この失敗で学んだこと

その場しのぎでは限界がある。
必要なのは“畑全体を適切に遮光できる仕組み”だった。


【3回目の失敗】白い寒冷紗を選んだ

次に設置したのは、
白い寒冷紗による本格的な遮光。

白を選んだ理由はシンプルで、

「遮光しすぎると、今度は生育に悪影響が出るのでは?」

と考えたからです。

シキミは耐陰性があるとはいえ、
ある程度の光は必要 です。

そのため、

  • 遮光率が高い → 暑さ対策には有利だが暗くなる
  • 遮光率が低い → 光は確保できるが暑さ対策は弱い

というトレードオフがあります。


そこで私は、

「完全に遮るより、やわらかく光を通す方が良い」

と判断し、白い寒冷紗を選びました。

白い寒冷紗には、

  • 光を拡散してやわらかくする
  • 畑が暗くなりすぎない
  • 圧迫感が少ない

というメリットがあります。


しかし――

実際に使ってみると、遮光が足りませんでした。

寒冷紗の下に入ると多少は涼しい。

でも、

「これで真夏を乗り切れるか?」

と聞かれると、正直かなり微妙。


今振り返ると…

遮光しすぎによる生育不良を恐れすぎていました。

でも実際は、

枯れてしまっては、生育も何もありません。

いちこ

「遮光しすぎたらどうしよう」って悩んでるうちに、暑さに負けました…。


この失敗で学んだこと

“生育への影響”を心配する前に、まずは“枯らさないこと”が最優先。

白い寒冷紗は、

  • 防霜
  • 防虫
  • 防風
  • 種まき後の軽い遮光

など、やさしく守る用途向き の資材。

真夏の高温対策としては、
正直パワー不足でした。

【4回目の失敗】強度不足の支柱で寒冷紗を張った

その後も葉色はどんどん悪化し、
ついには枯れる木まで出始めました。

慌てた私は、

黒色の寒冷紗を追加設置。

しかし――

ここでもまた失敗します。


「できるだけお金をかけたくない」

その思いから、

  • ホームセンターのイボ支柱
  • 広い間隔で設置
  • 紐で寒冷紗を固定

という超簡易仕様で施工しました。

しかも、

「1列おきに張れば、全体の日照時間は減るだろう」

という、かなり楽観的な考えでした。


結果はどうなったか。

強風で倒壊。


いちこ

節約したつもりが、「壊れる未来」を買っていました。

この失敗で学んだこと

屋外設備は「最低限の強度」ではダメ。
自然相手なら「余裕を持った設計」が必要。

【5回目の失敗】目先のコストを優先した

今回の失敗の根本原因は、
突き詰めるとこれです。

「将来の損失より、目先の出費を惜しんだこと」


最初は、

  • なるべく安く済ませたい
  • 他のシキミ農家も寒冷紗をしていない
  • 少し葉焼けしてもそのうち回復するだろう

そんなふうに考えていました。


でも現実は違いました。

日に日に増える枯れ葉。
突然しおれる苗木。

慌てて水やりし、
慌てて寒冷紗を張り……

その場しのぎを繰り返した結果――


最終的に約600本が枯死

夏が終わる頃には、

約600本ものシキミ苗が枯れていました。


いちこ

枯れた苗木は抜きました…枯れた苗木の山ができたけど、写真に残せないほど、ショックをうけてました。

冷静に考えれば、

最初からしっかりした遮光設備を作っていれば、
苗木代の損失よりはるかに安く済んでいた

わけです。


そして今年へ

もしタイムマシンがあるなら、

宝くじの番号を覚えて、
当選金で完璧な遮光設備を建てたい。

……と言いたいところですが、
そんな都合のいい話はありません。


だからこそ、

去年の失敗を、今年に活かすしかない。

そう考えて、
今年は最初から妥協せず
本気で使える遮光設備 を作ることにしました。


600本を枯らして学んだのは、

植物を守る設備は、ケチると高くつく。

という、当たり前だけど重い現実です。


次回は、この失敗を踏まえて設計した
「本気の遮光設備」の構想と設計図 を紹介します。

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この記事を書いた人

一条工務店 i-smart IIで暮らしています。
家づくりで感じたこと、住んでからの工夫、DIY、暮らしのこと、買ってよかったものなど、実体験をもとに書いています。

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