前回の記事では、約1反のシキミ畑に作った寒冷紗設備について、単管パイプやワイヤーをどのように配置したのか、実際の設計と構造をまとめました。
今回はその続きです。
設計が決まったら、次に必要になるのが大量の資材です。
単管パイプ、クランプ、ワイヤー、ターンバックル、寒冷紗、吊りクリップ……。
施工中は、必要になるたびに少しずつ買い足していったため、途中から私自身も、
「結局、全部でいくらかかっているんだ?」
という状態になっていました。
そこで今回、ナフコのレシートやネット通販の購入履歴を改めて整理し、購入時の商品価格をもとに再集計しました。
ポイント還元などは計算に含めていません。
なお、今回紹介する資材の中には、Amazonや楽天市場などネット通販で購入したものもあります。
ネットで実際に購入した商品については、同じものを探しやすいように商品リンクも掲載しています。
※この記事にはアフィリエイト広告を含みます。リンク先の価格・在庫・商品仕様は変更されている場合があります。
この記事では、約1反のシキミ畑に寒冷紗設備をDIYした場合、実際に購入した資材・数量・金額・総額がいくらになったのかを、そのまま記録しておきます。
今回の費用は4つに分けて整理
今回の寒冷紗設備に使った資材は、大きく次の4つに分けました。
① 単管骨組み
設備全体を支える単管パイプやクランプ類
② 張線設備
寒冷紗を支えるワイヤーやターンバックル類
③ 寒冷紗本体
実際に日差しを遮る遮光ネット
④ 開閉・固定設備
寒冷紗をワイヤーに取り付けたり、展張・収納したりするための資材
順番に紹介します。
① 単管骨組み
まずは、設備の土台となる単管骨組みです。
今回の設備では、強度が必要な両端や中央部分を単管パイプで構成しています。
約1反という面積になるため、最終的にかなりの本数を使用しました。
今回使用した単管パイプは、すべて厚さ2.4mmのものです。
| 資材 | 数量 | 金額 |
|---|---|---|
| 単管パイプ 2.4mm 1m | 20本 | 15,960円 |
| 単管パイプ 2.4mm 2m | 20本 | 29,600円 |
| 単管パイプ 2.4mm 3m | 25本 | 54,500円 |
| 単管パイプ 2m 別品番 | 2本 | 3,360円 |
| 単管パイプ 3m 別品番 | 14本 | 33,320円 |
| 自在クランプ | 46個 | 10,548円 |
| 直交クランプ | 26個 | 6,028円 |
| 直線ジョイント | 15個 | 5,520円 |
| Mボンジョイント | 5個 | 1,490円 |
| 単管キャップ | 65個 | 3,732円 |
| 打込座金 | 7個 | 1,386円 |
| M打込ミサイル(鉄) | 34個 | 6,732円 |
| 先端ミサイル(樹脂)※鉄でよかった | 2個 | 416円 |
| ①合計 | 172,592円 |
単管パイプだけで数えると、購入したのは合計81本です。
設備全体の中でも、この単管骨組みが最も大きな費用になりました。
両端部分の補強、中央部分の支柱、横方向の単管などを組み合わせていくと、想像していた以上に本数が必要でした。
単管パイプ類はホームセンターで購入
単管パイプやクランプなど、骨組みに使用した資材は主にホームセンターで購入しました。
特に単管パイプは長さもあるため、送料などを考えるとネット通販より実店舗の方が購入しやすい場合もあると思います。
なお、上の表は最終的に購入した数量です。
施工途中で設計変更や追加購入もあったため、最初から81本すべてをまとめて購入したわけではありません。
単管骨組みだけで約17.3万円
今回の総額が後ほど紹介する約33万円なので、単管骨組みだけで全体の半分以上を占めています。
実際に費用を整理してみると、
「寒冷紗そのものより、寒冷紗を張るための設備の方が高い」
ということがよく分かりました。
② 張線設備
続いて、単管パイプの間に張るワイヤー関係です。
今回の設備では、約1反の畑をすべて単管パイプで格子状に組むのではなく、主要な骨組み以外はワイヤーを使って寒冷紗を支える構造にしています。
そのため、かなり長いワイヤーが必要になりました。
| 資材 | 数量 | 金額 |
|---|---|---|
| ステンレスワイヤー φ3mm×200m | 3巻=600m | 53,790円 |
| ターンバックル 10本セット | 10本 | 5,511円 |
| ターンバックル 単品 | 1本 | 776円 |
| ターンバックル 追加分 | 5本 | 3,630円 |
| ワイヤークリップ 3mm | 50個 | 3,519円 |
| TMワイヤークリップ | 40個 | 5,120円 |
| ②合計 | 72,346円 |
張線設備として購入した数量をまとめると、
ワイヤー:600m
ターンバックル:16本
ワイヤークリップ:合計90個
となりました。
実際に購入したステンレスワイヤー
今回使用したのは、φ3mmのステンレスワイヤー・200m巻きです。
これを3巻購入し、合計600m用意しました。
今回の設備では、このワイヤーが2m幅の寒冷紗を支える主要な張線になります。
約1反という広さになると想像以上の長さが必要になり、最終的には200m巻きを3巻使用する規模になりました。
▼ 私が実際に購入したφ3mmステンレスワイヤー
※私が購入したものはφ3mm×200mです。購入する場合は、線径・長さ・材質などを商品ページで確認してください。
ターンバックルもネットで購入
長いワイヤーを張ったあと、その張力を調整するために使用したのがターンバックルです。
最初は10本セットを購入しましたが、施工を進める中で不足し、単品や追加分を含めて最終的に16本購入しました。
▼ 今回使用したターンバックル
ターンバックルをどこに取り付け、どのようにワイヤーを張ったのかについては、施工編で詳しく紹介する予定です。
ワイヤークリップ
ワイヤーの端部を固定するため、3mmワイヤーに対応したワイヤークリップも使用しました。
当初購入したものに加えて施工途中でも追加し、最終的には合計90個購入しています。
▼ 今回使用したワイヤークリップ
ワイヤーだけで600m
改めて数字で見ると、かなりの長さです。
200m巻きを3巻購入し、合計600m。
ワイヤーそのものだけでも5万円を超えており、張線設備全体では72,346円となりました。
③ 寒冷紗本体
続いて、今回の設備の主役ともいえる寒冷紗です。
使用したのは、幅2m×長さ50mの寒冷紗。
遮光率は2種類用意しました。
| 寒冷紗 | 数量 | 合計長さ | 金額 |
|---|---|---|---|
| 遮光率50%・2m×50m | 5枚 | 250m | 37,900円 |
| 遮光率85%・2m×50m | 2枚 | 100m | 19,160円 |
| ③合計 | 7枚 | 350m | 57,060円 |
購入した寒冷紗は、合計で350mです。
幅が2mなので、
2m × 350m = 700㎡
となります。
約1反の畑すべてを完全に覆う面積ではありませんが、シキミの植栽部分を中心に複数列に分けて設置しています。
実際に購入した遮光率50%の寒冷紗
今回の設備では、遮光率50%の寒冷紗を基本として使用しています。
2m×50mを5枚購入し、合計250mです。
▼ 実際に購入した遮光率50%・2m×50mの寒冷紗
遮光率85%も用意
50%だけではなく、より遮光率の高い85%の寒冷紗も用意しました。
前年の夏にシキミで強い葉焼けや枯れ込みが発生した経験があり、
「50%だけで本当に十分なのか?」
という不安があったためです。
こちらは2m×50mを2枚購入し、合計100m使用しています。
▼ 実際に購入した遮光率85%・2m×50mの寒冷紗
ただし、遮光率については、高ければ高いほど良いという意味ではありません。
50%と85%でシキミの状態にどのような違いが出るのかについては、実際の生育状況を見ながら別の記事で記録したいと思います。
寒冷紗本体は約5.7万円
寒冷紗設備という名前なので、最初は寒冷紗そのものが一番高くなるようなイメージがありました。
しかし実際には、
寒冷紗本体:57,060円
に対して、
単管骨組み:172,592円
でした。
寒冷紗そのものより、支えるための構造物にかなり費用がかかっています。
④ 開閉・固定設備
最後が、寒冷紗をワイヤーへ取り付けたり、展張・収納したりするための資材です。
今回の設備では、寒冷紗を完全に固定するのではなく、強風時に畳んで収納できる構造にしています。
そのため、かなり多くの吊りクリップを使用しました。
| 資材 | 数量 | 金額 |
|---|---|---|
| 遮光ネット用吊りクリップ | 900個 | 19,080円 |
| ダイオクリップ | 30個 | 1,584円 |
| GISUKE パワーウインチ 2t | 1台 | 5,500円 |
| カムラー/掴線器 | 1個 | 2,880円 |
| ④合計 | 29,044円 |
寒冷紗を直接保持するクリップ類だけで、
900個+30個=930個
購入しています。
寒冷紗の開閉に使った吊りクリップ
今回の設備では、寒冷紗をワイヤーへ完全に固定してしまうのではなく、ワイヤーに沿って動かせるようにする必要があります。
そこで使用したのが、遮光ネット用の吊りクリップです。
2m幅の寒冷紗を何列も取り付けるため、最終的には900個購入しました。
▼ 実際に使用した遮光ネット用吊りクリップ
このクリップを使うことで、
通常時は寒冷紗を広げる
↓
強風が予想される場合は端へ寄せて収納する
という運用ができるようにしました。
実際の取り付け方や開閉方法については、施工編で詳しく紹介します。
クリップは途中で追加購入
最初に購入した吊りクリップだけでは足りず、施工途中でナフコのダイオクリップを追加購入しました。
10個入りを3袋、合計30個です。
先ほど紹介した100個入の金額と比較すると倍近くなるので
まとめて購入するほうがお得です。
こういった、
「実際に作ってみて初めて足りないことが分かった資材」
も、今回のDIYでは何度かありました。
ワイヤーを張るために購入した工具
今回使用したφ3mmのステンレスワイヤーは、長い距離にわたって張る必要があります。
そこで、ワイヤーを引っ張るためにGISUKE パワーウインチ 2tと**カムラー(掴線器)**も購入しました。
▼ 実際に購入したパワーウインチ
▼ 実際に購入したカムラー/掴線器
これらを実際にどのように使ってワイヤーを張ったのかについても、施工編で紹介する予定です。
寒冷紗設備の総額
ここまでの4項目を合計すると、次のようになります。
| 区分 | 金額 |
|---|---|
| ① 単管骨組み | 172,592円 |
| ② 張線設備 | 72,346円 |
| ③ 寒冷紗本体 | 57,060円 |
| ④ 開閉・固定設備 | 29,044円 |
| 総額 | 331,042円 |
今回確認できた寒冷紗設備への購入額は、
331,042円
となりました。
約33.1万円です。
33万円のうち、何に一番お金がかかったのか
総額だけを見ると33万円ですが、内訳を見ると設備の特徴がよく分かります。
特に大きいのが単管骨組みです。
単管骨組みだけで172,592円。
総額331,042円のうち、半分以上を占めています。
一方、寒冷紗そのものは57,060円です。
つまり今回の設備は、
「寒冷紗を約5.7万円で買った」
というより、
「約33万円をかけて、繰り返し使える単管+ワイヤー式の遮光設備を作った」
と考える方が実態に近いと思います。
正直、想定より高くなった
実際に総額を確認してみて、正直なところ、
「結構使ったな……」
というのが最初の感想でした。
単管パイプを1本買うだけなら数千円ですが、それが何十本にもなると一気に金額が増えていきます。
さらに、
- クランプ
- ジョイント
- ワイヤー
- ターンバックル
- ワイヤークリップ
- 吊りクリップ
など、単価がそれほど高くない資材でも、数十個・数百個単位になるとかなりの金額になります。
施工中は一つ一つ買っているため、それほど大きな出費に感じにくいのですが、最後にすべて合算すると約33万円になっていました。
それでも単管+ワイヤー方式にした理由
33万円という金額だけを見ると、安いDIYとは言えません。
それでも今回この方式にしたのは、寒冷紗を1年だけ使うための設備ではなく、今後も継続して使える設備にしたかったからです。
単管パイプやワイヤーは、寒冷紗そのものと違って再利用できます。
寒冷紗が傷んで交換になったとしても、骨組みや張線設備が残れば、次回以降は寒冷紗や消耗品を中心に交換すれば済む可能性があります。
そのため今回の33万円は、
寒冷紗1年分の費用
ではなく、
今後何年か使うための基礎設備への初期投資
という位置づけで考えています。
実際に何年間使えるのか、維持費がどれくらいかかるのかについては、今後使いながら記録していきたいと思います。
もっと安く作ることもできたと思う
今回の設備が、最も安く作れる方法だったとは思っていません。
例えば、
- 単管パイプの本数を減らす
- より細い支柱を使う
- ワイヤーの仕様を変更する
- 寒冷紗の設置面積を減らす
- 開閉機構を簡略化する
などをすれば、費用はもっと抑えられたと思います。
一方で、前年には強い葉焼けや枯れ込みを経験しています。
さらに、台風や強風への対応も必要です。
そのため今回は、単純に安さだけを優先するのではなく、
強度・作業性・開閉性・再利用性
も含めて設備を作りました。
このあたりが今回の約33万円という金額につながっています。
今回の購入数量をまとめると
最後に、代表的な数量だけまとめます。
- 単管パイプ:81本
- ワイヤー:600m
- ターンバックル:16本
- ワイヤークリップ:90個
- 寒冷紗:7枚・合計350m
- 寒冷紗面積:約700㎡
- 寒冷紗固定用クリップ:930個
- 設備総額:331,042円
改めて並べてみると、約1反規模の設備ということもあり、かなりの資材量になりました。
施工を始める前にこの数字を見ていたら、少し躊躇していたかもしれません。
次回から実際の施工へ
ここまでで、
なぜ寒冷紗設備を作ったのか
なぜ単管パイプ+ワイヤー方式にしたのか
どのような構造に設計したのか
実際にいくらかかったのか
まで整理できました。
次回からは、いよいよ実際の施工について記録していきます。
まずは、設備の基礎となる単管パイプの骨組み作りからです。
どのように単管を打ち込み、両端を補強し、中央部分を組んでいったのか。
実際の施工写真を使いながらまとめていきます。
そして、その後はワイヤー張り、寒冷紗の取り付け、開閉機構と、実際に完成するまでを順番に記録していく予定です。
今回紹介した資材についても、「買ったもの」だけではなく、実際にどう使ったのかを施工写真と一緒に紹介していきます。

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